中国七大古都の一つである杭州。銭塘江のほとり、隋の煬帝によって開かれた大運河が町を貫き、西湖など自然豊かで「世界で最も美しい都市」と絶賛された、ここ杭州の地に待望の日本人学校が開校され、栄えある初代校長として着任させていただきました。

開校に向け多大なご苦心・ご尽力を頂きました杭州商工クラブ会員の皆様はじめ、蕭山日商クラブ、開設準備委員会の多くの会員・委員の方々に深く敬意と感謝を申し上げます。今年度着任しました11名の教職員と共に退路を断つ決意と覚悟を持って、創造的で魅力溢れる学校となるよう全力で取り組んでいきたいと思っています。

さて、杭州日本人学校は経済発展が目覚ましい中国浙江省杭州市の経済技術開発区に新設された学校であり、当地には日本有数の日系企業が進出するとともに学園街と言われるように、杭州市内に点在していた大学や専門学校などが集められ数万人の学生や若者が勉学や仕事に打ち込む活気あふれる街となっています。本校が今年、この地に開校されたことにより、学園街としての発展はもとより日系企業の一層の進出とそれに伴う商業施設や交通網、住環境の整備などが期待されています。


本校の教育理念や経営方針については、「本校の概要」に詳しく説明をさせていただいていますが、以下のような学校づくりを目指しています。

(1) 海外にある日本の義務教育施設として保障されている教育内容を確実に提供することはもちろんのこと、どのような進路選択にも対応できるだけの学力を保障する。
(2) 日本人としての自覚と誇りを培うために伝統文化教育に力を入れると共に、海外に暮らす利点を生かして、現地理解教育など国際性豊かな教育内容の充実を図る。
(3) 「志高く夢を抱き、自らの力で生き方を切り拓く児童生徒の育成」を学校教育目標とし、知性を磨き主体的に学ぶ子、ちがいを認め共に高まりあう子、進んで体を鍛え明るく礼儀正しい子など知徳体を兼ね備え、常に目標を見定めて何事にも果敢に挑戦する子どもの育成を目指す。

このような学校教育目標、目指す子ども像実現のために、

   @ 小中学生が同一の施設で学ぶことの良さを生かし、子どもの義務教育9カ年の学びと育ちを、小中の区別なく一貫して指導するシステムをとること。
   A 継続的・系統的な指導の充実を図るために二学期制を取り入れること。
   B 基礎学力や外国語学習の充実のために、年間授業時数を新教育課程に準じて増加させ、毎日4回(合計60分)の特設時間を設けています。

本校は20名弱の少人数でのスタートとなりましたが、恵まれた自然環境と施設設備を備えると共に意欲あふれる教職員スタッフによる、子どもたち一人一人を徹底して大切にする教育、将来の生き方を見据えた先進的な教育活動が始まっています。どうか、安心して本校に入学されますようご案内申し上げます。

平成20年4月18日

杭州日本人学校 校長 多紀俊秀


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